元々私は本を良く読むのですが、それは大概にフィクションで、ドキュメント系の本は殆ど読みませんでした。
けど、たまたま本屋でぱらぱらとめくった「早実vs駒大苫小牧」が面白くて(そしてすっかり中村計さんの文章にハマる)、アサヒのサイトのコラムが面白かった神田憲行さんの「八重山商工野球部物語」もやっぱりハマり。
星の広告で見たこの本も元々物事の裏側とか陰の部分が好きなので、早実から早稲田に行って野球を辞めてしまった選手の話があると見て、読むしか!しかも中村さんだし!
とおもってたら、経済!!!
去年もそしてきっと今年も、千葉の話題は去年は唐川今年は安房だよしょんぼりと思っていたので盛り上がる!
で、読みました。
感想は長くなると思うので続きからどうぞ。
因みに、他の部分(前田監督の話もまだ!)はまだ読んでないので、早稲田のところと経済のところだけですが。
・あの夏を超える夏を探して
06のアレで一気に有名になり私の天の邪鬼心をちくちく攻撃してきた早実ですが、前述の「早実vs駒大苫小牧」を読んで、ちょっとだけ感覚が変わりました。
その中でも今回スポットを浴びている、野球部辞めてしまった3人に触れられていたと思う……のですけど(今本が手元にないのであやふや)それを見て、ああ、なんだ普通の人じゃないと思ったのです。
それまで私、本気でハンカチ斉藤氏みたいのがうじゃうじゃ居るチームだと思ってましたから。テレビとかでも殆ど触れられなかったって言うのもあるんでしょうけど。
その、3人が焼き肉食べながら辞めるに至った心情とかを語ってるのです。
「あんな興奮、絶対無理だと思ったから辞めた」ってあって、ずがんと殴られたような気持ちに。
私は、別次元で見ているだけの側の人なのでわりと球児に夢見ている部分があって野球に対して貪欲であってほしいみたいな勝手なイメージを持ってるのです。
確かに負けたら悔しいだろうし、勝ったら嬉しい、でもそれを超えた野球をすることが好きっていうのを勝手にイメージしていたので、そうか、そんなもんか、と。別に落胆した分けじゃなくて、別次元に見ていた目線が同じ高さになった感じがしました。
確かに、逆転劇の試合を数試合見ただけでも、その後の試合見るともっと行けるでしょ!と思ってしまう(06駒とか経済とかは特に)んだもん、プレイをしている選手がそういう、何というのか作品内で書かれていた
>快感とは、一種の麻薬のようなものだ。上物を知ってしまうと、粗悪品では満たされなくなってしまう。
と言うのにもの凄く納得して、
「人生のピーク18だよ」
と言ってる彼らに、あの夏を超える興奮と快感は無くても違う何かを見つけられるよきっと、と思うのです。
なんか、オバさん臭いな。
・DNA~父を超える日~
まぁ、経済なので……(笑)まず、経済を取り上げてもらえたのが嬉しいって言うのが……。
いつもなんか私立の新興勢力として煙たがられてるのでスポット当ててくれただけでも嬉しく。
でも松本監督の野球の経歴と親子鷹エピソードを考えたら、ネタの宝庫じゃん!て思うんですけど、どうですかその辺……。
私は松本監督、桜美林の優勝投手というのしか知らなかったのでそこに至るに複雑な家庭環境があったとは知らなくて。
栄時代の話も金銭がどうのという記事を書かれたのは知っていたのですがその実態も知りませんでした。
あと、栄の話も。なんかこれだけ見ると栄の印象が悪くなっちゃうんですけど……;;
しかも選抜出場した年の6月に解任って……。選手のこと考えたらその時期はないだろ。やっぱり印象悪くならざるを得ない、栄……。
あとびっくりしたのが明治との確執。
監督の出身校に進む選手って多いのになんで経済の子らは明治にセレクションさえ受けに行かないんだろうって思っていたら、
「啓二朗が早稲田に在籍している間は経済の選手にはセレクションを受けさせない」
って、おいおいおいおい。
「明治大学の関係者」を名乗る人物が「明治の応援歌を使うな」と抗議の電話をかけてきた。
って、さらにおいおいおいおいおい。
ああ、なんだこの、悪役っぽい扱い……大好きですv
確か、去年の選抜あたりは使ってたって書かれてるの見たんですけど「おお明治」。じゃあその抗議の電話は割と最近なのか?
あと、松本監督がいた頃の栄のユニは経済のユニとそっくりという話を聞いていたのですが、本当だった。
何か、松本監督は校章の主張が大好きなのか?でもなんかユニ変えたいって言ったら説教されたとかも書いてあったのですが……。
そしてどこまでも真面目な兄ちゃんに対して「危ないと思うと空気を察知し、さっと遠ざかる」歩己……。
一度でいいから兄ちゃんと一緒にベンチにいる姿を見たいものですよ!ぎゃんばれ!
私の最大の謎はなんで兄ちゃんは長男なのに啓二朗なのかなのですが、それについては解決してくれませんでした(あたりまえだー)
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